子供が万引き(盗み)を繰り返す原因とは?やめさせるための正しい対応

子供が万引き(盗み)を繰り返す原因とは?やめさせるための正しい対応

近年、万引きや盗みを繰り返す子供が増えています。一体、何が原因で、子供たちは万引きを繰り返すのでしょうか。

今回は、子供時代に実際に万引きをしたことがある人達が、どんな気持ちで万引きをしていたのか、何がきっかけで改心したのか、その体験談を集めてみました。

子供が万引き(盗み)を繰り返す原因とやめさせるための正しい対応について紹介するのでぜひ、参考にしてください。

子供のころ万引きを繰り返す原因は?

子供が万引きを繰り返す原因
子供のころ、明確な理由を持って万引きを繰り返していた人もいますが、どうして万引きを繰り返していたのかよくわからないという人もいます。

しかし、後者の場合でも、大人になれば、その理由も徐々にわかってくるようです。大人になった今だからわかる、万引きを繰り返した理由をまとめました。

私を見てほしかった

私は小2のとき、万引きをしました。3人姉妹の次女で、姉は大切にされ、妹はいつも母にべったり。私は放置されていることが多く、私は愛されていないと子供ながらに思っていました。

そんな時、ふと目に付いた本屋で、本を1冊盗みました。しかし、私のことなんて眼中になかった母は、気づきませんでした。それからもまた1冊、また1冊・・・と繰り返していると、ついに母もそのことに気づきました。母は気づくなり、激怒しました。

怖かったけど、母が怒っている間、母は姉でも妹でもなく、私だけを見てくれていて、うれしかったという記憶があります。今となっては、もっと他に方法があったんじゃないかとも思いますが、小2に私には、それが精いっぱいの心の叫びだったのだと思います。

親に欲しいものを買ってもらえなくて

俺の親は、ゲームとか嫌いだった。だから、友達の間で流行してるカードゲームとか、どれだけお願いしても買ってくれなかった。

でも俺は友達と遊びたかったし、強いカードとか自慢してる友達がうらやましかったから、近所のコンビニで盗んでた。強いカードが出たら、すごいみんなにうらやましがられて、気持ちよかったから、やめられなくなった。

でも、心のどこかで、誰かに気づいて止めてほしいという気持ちもあった気がする。

親への嫌がらせで始めたけど

僕は中1で初めて万引きをした。親は小さいころから厳しくて、外では僕のことを自慢の息子みたいに話してて、親に迷惑を掛けたいと思って、コンビニで万引きをした。

2回目の万引きで店員にバレて、親が頭を下げているのを見たら、滑稽で面白くて仕方なかった。でも、目的は達成されたはずなのに、万引きがやめられなくなった。ふと、気づくとゲームみたいな感覚になっていた気がする。

自分の中でいかにうまく万引きするか・・・ばかり考えるようになってて、遊びみたいな感覚で万引きしていた。

あんまり悪いと思ってなかった

高校の時、アクセサリーとか普通に万引きしてた。バイト代は服とかバッグ買ったらすぐなくなってたし、店員も全然気づかないし、まぁいいかって。

金額も1,000円以下ばっかだったし、あんまり悪いって意識はなかったような気がする。友達も、万引き自慢とかしてる子いたし、その子に比べればまだいい方だって思ってた。

万引きをやめたきっかけは?

子供を抱きしめる
子供が万引きをする理由が何通りもあるように、万引きをやめるきっかけもさまざまです。

子供の性格やタイプによって、効果のある対応は異なってくるので、体験者の声を参考に、お子様に適した対応策を練ってみてください。

「信じてるからな」という言葉

なんとなくもやもやしてた時、思い立って万引きしてみたら、達成感みたいなのを感じて、クセになってしまった。

何回か繰り返したとき、店員に見つかって、親も呼び出し。母親は長々と説教をしてたけど、父親が仕事から帰ってきて、僕に向かって「信じてるからな」とだけ言ったのが、今でも忘れられない。

信じてくれている父親を裏切っちゃいけないなって思って、それ以来万引きしなくなった。

母の想いに気づいて

私は、高校生の時、友達と万引きを繰り返していました。ゲーム感覚だったと思います。

でも、万引きがばれて、親にも連絡されてしまって。母は、家に帰るなり私を抱きしめて、「万引きが犯罪ということはわかるよね?」と聞き、わかると答えると「あなたに犯罪をさせてしまった私が悪い・・・。」と泣きながら言われてしまいました。

正直、母がここまで想ってくれているとは知らなかったので、万引きは絶対やめようと決めました。

交番に連れて行かれた

小学生のころ、文房具を万引きしたことがあって、その時、交番に連れて行かれたのを今でも覚えてる。

いつも笑顔で「おはよう」って言ってくれるお巡りさんが、すごい怒ってて、悪いことをしたんだって痛感した。今となっては、母は「大げさなことをしたよね」って笑って話してくるけど、そのおかげで、私は万引きがやめられたんだと思う。

当時の私は、万引きが警察にお世話になるほどの犯罪だって知って、すごいショックだった。

毎日持ち物検査

中2のころ、私が万引きをして、その日以来、母は私が帰宅するなり、何も言わずに鞄の中やポケットの中をチェックし、万引きをしていないか確認するようになりました。

最初は、信用されていないことに腹も立ちましたが、だんだんそれも自業自得だと気づいて。なんだかとっても悲しい気持ちになり、母に「もう絶対にしないから」と謝りました。

母は、万引きすることで、親ですら子供を信用できなくなるんだから、世間の目はそれ以上に冷たくなるんだよって気づかせたかったんだろうなと、今となっては思います。

万引きをする子供の心に寄り添ってあげる

親子で話す
小学生になれば、万引きをすることが悪いということはほとんどの子がわかっています。ただ、それでも子供が万引きをしてしまうのは、親や周りの大人に言えないけれど気づいてほしい、悩みや悲しみを子供が抱えていることが多いようです。

万引きをしたら、怒鳴ったり、理由をはっきりさせようと咎める前に、まずは子供の心に寄り添ってあげることが大切なのかもしれませんね。

万引きはそのスリルが心地よくなって、クセになるとも言われています。そうなる前に、親がしっかりと手を差し伸べてあげましょう。