家に帰りたくない!兼業主婦・共働きでなりやすい「帰宅恐怖症」

家に帰りたくない!兼業主婦・共働きでなりやすい「帰宅恐怖症」

「帰宅恐怖症」になってしまう兼業主婦が最近増えています。共働きの場合は、仕事を終えても家事や育児をしなければならず、それが負担で家に帰るのがイヤに…。

そこで今回は、家に帰りたくない理由と共に、帰宅恐怖症の解決策をまとめました。

家に帰りたくない「帰宅恐怖症」になってしまう理由


兼業主婦が、家に帰りたくなくなるきっかけは、人それぞれです。中には理由が分からず、ただただ帰りたくないという人もいますが、大きく分けて、次のような4つの理由が多いようです。

働いてるのに誰も家事を手伝ってくれない

共働きの場合も、家事のほとんどを妻が行っているという家庭は多いです。そのため、家事を負担に感じている主婦も多く、帰宅恐怖症になって人も多いです。

例えば、夫の方が早く帰宅しているのに、洗濯物の取り込みや料理など、一切せずにテレビを見るなどしてくつろいでいる姿を見ると、どうして自分一人でがんばっているんだろうかと悲しくなってきます。

また、仕事から帰って、家事を順番にこなしているのに、「ごはんまだ?」などと、妻を労うことすらせずに、子供のようなことを言われると、もう何もしたくなります…。こういったことが何度かあると、仕事が終わっても家に帰りたくなくなってしまいますよね。

家事を協力してくれるのがかえって辛い

夫が家事に協力してくれないことを負担に感じる主婦がいる一方で、夫が家事に協力してくれることで、余計に負担を感じる主婦もいます。

そういった人は、夫が家事を協力してくれる分、更に妻も家事を完璧にこなさなければならいという、脅迫観念にとらわれてしまっています。

職場でも家庭でも、常に緊張して過ごしていると、心も体も休める時間はありません・・・。

夫との関係が悪化していて帰りたくない

夫がイライラしていると、小言が増えたり、些細なことで喧嘩になることもあります。

夫がイライラしていることに気づいてしまったら、気を遣わなければならなくなり、夫との付き合いに負担に感じて家に帰るのが嫌になってしまいます。

また、会話がなくなってきた夫婦の場合は、家に帰ると仕事をしているときよりも寂しさを感じるため、家に帰りたくなくなるということもあるようです。

育児が大変で帰りたくない

仕事をやっと終えて、家に帰っても、子供の世話が待っている…と考えると、家に帰りたくなくなる人もいます。

特に、子供が小さい頃は、夜泣きや体調不良などで、なかなか夜しっかり休めない主婦も多いです。

休日も、育児は休めないため、365日24時間、休めない日々が続くと思うと、ずっと仕事していた方がマシ、子供と少しでも離れていたいと考えるようになってしまいます。

帰宅恐怖症を切り抜ける解決策


帰宅恐怖症になると、家に帰りたくないと思ってしまっている自分の事が嫌になってしまい、最終的にうつ病などになってしまうこともあります。

そこで、家に帰りたくないと思ったら、できるだけ早く、何らかの対策をとることが大切です。

夫に協力してもらう

家事や育児を一人ですることに疲れている場合は、夫に協力してほしいことを伝えましょう。

あまり強く言いすぎると、夫の方が帰宅恐怖症になってしまう恐れもあるので、少しずつ、家事や育児をするのが当たり前になるようお願いしていくのがおすすめです。

また、男性は形から入りたがる人が多いので、家事や育児を始めるきっかけになるアイテムを用意するのも効果的です。

例えば、お揃いのエプロンを買って「一緒に料理をしよう」と声を掛けたり、「今話題の洗剤なんだけど使ってみない?」とさりげなく掃除をお願いしたり、「この絵本、今お気に入りなんだよ!」と読み聞かせを促すなど、上手に誘導してみましょう。

その結果、楽しいと感じれば、自ら率先して家事や育児に協力してくれるようになる可能性が高いので、ぜひお試しください。

家事や育児の手を抜く

たまに家事や育児の手を抜くのも、帰宅恐怖症を切り抜けるのに役立ちます。

家事の手を抜く方法は次の例のようにたくさんあります。

  • 食事づくり・・・スーパーのお惣菜やお弁当を利用する
  • 掃除・・・自動お掃除ロボットを使う
  • 食器洗い・・・キッチンに食洗機を導入する

また、育児も、自分の休日に一時保育を利用することで、自分の時間を確保することができます。

最近は、家事代行サービスや、ベビーシッターやキッズシッターのサービスも充実してきているので、そういったものを利用するのもおすすめですよ。何でも完璧にできる人はいません。手を抜く勇気を持ちましょう。

考え方を変えてみる

自分を帰宅恐怖症にしていることについて、少し考え方を変えてみるのもおすすめです。

例えば、育児が負担で帰宅恐怖症になっている人は「今が一番大変」と考えるようにしてみてください。

実際、育児は子供の成長と共に楽になっていきます。それと共に、子供はどんどん親の手が必要なくなり、甘えてくることも、一緒に遊びたがることもなくなっていきます。

そうなるまでの時間は、後々振り返ると本当にあっという間なので、今を大切に、育児を楽しんでみてください。

また、家事や夫が原因で家に帰りたくない人は、「この経験は自分を成長させるためのミッション」だと捉えてみると良いでしょう。

夫に本音で話すことができれば、今以上に良い夫婦関係が築ける可能性が高いですし、うまく手を抜く方法を見いだせれば、今後はもっと要領よく家事をこなせるようになります。何事も、自分の成長のきっかけにしてしまいましょう。

思い切って家に帰らない

帰宅恐怖症がどうしても改善できそうにない時は、家に帰らないという最終手段をとってみても良いのではないでしょうか。

もちろん、事前に夫に伝えなければなりませんが、友達の家に泊まりに行ったり、飲み明かしたり、ネットカフェなどに泊まってみるのも良いでしょう。

一度家に帰らないことで、ストレスも発散できますし、お互いの必要性に気づくことができ、関係が良くなる可能性もあります。

また、夫が外泊を快く許してくれた場合は、「何かあれば外泊する」という選択肢が生まれ、その結果心の余裕が生まれますよ。

帰宅恐怖症は女性にも多い


家に帰りたくない、帰宅恐怖症に陥る男性の話は、テレビなどでもよく話題になります。しかし、帰宅恐怖症に陥る女性も多いです。

仕事と家事や家事の両立は、本当に大変です。家に帰りたくないと考えてしまうことは、決して悪いことではありませんし、珍しいことでもありません。

ただ、心が弱っていることは間違いないので、自分に合う解決策を見つけて、うまく乗り越えていきましょう。