高校・大学に行きたくない(進学したくない)と言われたら親はどうする?

高校・大学に行きたくない(進学したくない)と言われたら親はどうする?

子供が高校や大学に行きたくないと言った時、親はどう対応すればよいのでしょうか?

そんな子供に高校や大学に「行きたくない!」と言われた時の親の対応とそれぞれの対応別に考えられるメリット・デメリットについてまとめました。

進学するかどうかは、子どもの人生にとって大きな分岐点です。しっかりと向き合ってあげましょう。

子供を何としても進学させる

子供を何としても進学させる
進学したくないと言われても、親としてはよほどの理由がない限り、高校や大学に進学してほしいと考えている人が大半ですよね。

少子化が進む昨今、高校進学率は約98%、大学進学率は約60%と、性別を問わず、上昇し続けています。特に、親が高校や大学を卒業している場合は、高卒、大卒がその家庭のスタンダードになっていることも多く、やはり自分の子供に進学してほしいと望んでいます。

また、同級生のほとんどが進学する場合、周りから浮かないか、世間の目も気になってしまいます。進学したくないという子供に、無理やり勉強をさせ、進学させるのはとても大変ですが、何とか進学させることができたという方は、ほとんどが学校や塾の先生など、周りの人の力を借りています。

何としてでも進学させると決めたのなら、多少反抗されることは覚悟して、周囲と協力し、真正面から子供と向き合っていくようにしましょう。

進学を強制するメリット

たとえ無理矢理であっても、進学し、無事卒業することで、生き方の選択肢が増えることは間違いありません。

進学することで、就職先はもちろんですが、たくさんの人と出会い、刺激を受けることで、仕事以外の人生についても、たくさんの道が拓ける可能性があります。

また、「中卒」より「高卒」、「高卒」より「大卒」の方が、世間の印象は良くなる傾向にあるため、親としても、安心して見守っていくことができます。

進学を強制するデメリット

子供の意見を無視することになるため、親子の関係が悪化してしまうケースも多いです。あまり押さえつけすぎると、よけいに進学する気がなくなってしまうかもしれないので、指導のしすぎには十分注意しましょう。

進学したくない理由にもよりますが、目標を持たず、やる気のないまま進学しても、無駄な時間を過ごしてしまう可能性も大いにあります。

また、すぐに退学してしまい、子供を取り巻く環境が悪化してしまうことも懸念されます。進学させたい親の気持ちや理由も明確に話し、子供にわかってもらえるよう努力するようにしましょう。

子供の思い通りにさせる

子供の思い通りにさせる
たった1度きりの人生です。子供のやりたいようにさせてあげようと考えるのも親の優しさですよね。ただ、子供はまだ社会について分からないことが多いです。

社会に出ることの大変さや、あと2~4年間、学生という立場で過ごし、そこでもう一度考えるという選択肢もあるということは、しっかり教えてあげましょう。

子供の思い通りにさせるとしても、全く干渉しないで過ごすのではなく、就職先などが決まるまでしっかり見守って、子供が迷った時に相談しやすい環境を整えてあげてくださいね。

また、途中で考え方が変わった際にも、きちんと受け入れて応援してあげましょう。

子供に思い通りにさせるメリット

子供自身が決めたことなので、子供が自身に責任を持って行動するきっかけになります。

また、子供の考え方を認めてあげることで、子供自身も自信を持て、親子関係も良くなる可能性が高いです。

子供に思い通りにさせるデメリット

進学しないことで、今後進みたい道が変わった際に、希望の職業に就けない可能性もあります。

また、数年後、同じ会社に同年代の高卒、大卒の人が入社してきても、その人たちより、給料が低くなることも考えられます。

万が一、挫折してしまった際、軌道修正するには親も子供も苦労するケースも多いです。

じっくり話し合って結論を出す

じっくり話し合って結論を出す
どうして進学したくないのか、子供の意見を聞いてあげてから、どうするか結論を出すという方法もあります。親としての希望も伝えることができるので、比較的平和的な対応かもしれませんね。

その際、子供は主観的な意見を言うでしょうが、親は主観的な意見に加え、客観的な意見もしっかりと伝えてあげるようにしましょう。視野を広げてあげることで、より正しい選択ができるようになります。

話し合って決めるメリット

進学した、もしくは進学しなかった後に、何か問題が生じても、しっかり話し合ったことにより、その問題を子供が受け入れやすくなります。

また、しっかり話し合った過去があれば、問題の共有もしやすい環境になり、子供も安心してやりたいことをすることができるようになります。

話し合って決めるデメリット

誤った情報や、偏った意見により、中途半端に話し合うと、結論を出すのに時間が掛かってしまうこともあります。

そうすることで、進学するにしても就職するにしても、周りの子より出遅れてしまうことが考えられます。

まずは子供の話を聞くことが大切


子供が進学したくないと言ってきたら、動揺してしまいますよね。

しかし、そこでどうするか決めるのではなく、まずは子供の話に耳を傾けてみましょう。

親がどう対応するべきかという問いに、答えはありません。状況や、子供の性格や考えに合わせて、柔軟に対応していきましょう。