実は病気かもしれない…朝起きられない中学・高校生の特徴と対策法は

実は病気かもしれない…朝起きられない中学・高校生の特徴と対策法は

子供が朝起きられないことで、朝からイライラしている保護者も多いですよね。

ただの怠慢で朝起きられないならまだいいのですが、実は病気が原因かもしれないということをご存知ですか。

そこで今回は、病気のせいで朝起きられない中学生・高校生の特徴や、対策法をまとめました。

病気のせいかも?朝起きられない中学・高校生の特徴

朝起きられない

中学生や高校生が、朝起きられないのは、夜更かしが原因になっていることも多いです。

しかし、実は病気が原因で、朝起きられないという中学生や高校生もいます。

そこで、病気が原因で朝起きられない、中学生や高校生の特徴や症状を、実際に病気を経験した子の保護者に聞いてみました。

・午前中ずっと元気が出ない

うちの息子は、朝起きられない上、午前中は授業中もぼーっとしていることが多く、中学校からも、早寝早起きをさせるよう指導されました。

ただ、早寝をさせても、朝はどうしても起きられないし、朝ご飯も少ししか食べられません。

そんな日が続いていて、ある時授業中倒れてしまい、病気であることが判明しました。

・顔色が悪く、朝ごはんもあまり食べられなかった

息子が文化祭の最中に倒れて救急車で運ばれるまで、朝起きないことは単なる甘えだと思って、厳しく叱ってた。

自分に甘いせいで朝起きられないから、朝ごはんもあまり食べれない、だから顔色が悪くて倒れた。と、私の中では筋が通っていたから、病院で息子の顔を見るなり思いっきり叱りつけた。

ところが、病院で起立性調節障害かもと言われて、ものすごく恥ずかしい思いをした。もっとちゃんと息子の様子を気にかけ、病気について勉強しておくべきだったと反省している。

・お腹が痛くなることがよくある

中学生の娘が、よくお腹が痛いと言って保健室に行っています。

私はてっきり、夜更かしして寝不足だからだと思っていましたが、養護の先生からは、病気じゃないかと言われました。

思春期のころ、お腹の中でも、へその周りが痛いと訴える子は、自律神経の乱れが原因となっていることも多いようです。

その日のうちに病院に行って、起立性調節障害と診断されました。

・めまいで倒れたことがある

うちの娘は高校1年生ですが、高校入学以来すでに3回も、めまいが原因で倒れた。学校からは、早寝早起きや朝ご飯をしっかり食べるようアドバイスされたけど、朝はどうしても起きられなくて。

私も中学生のころ、貧血でよく倒れてたから遺伝かなと思ってたけど、最近、起立性調節障害のニュースを見て、これだと思った。

・朝起こすと機嫌が悪くキレられる

中学2年の娘がいますが、朝が本当に苦手です。部活の朝練もあるから、親としては早く起きてほしいのに、なかなか部屋から出てこず、何度か声を掛けるとキレられます。

ついに手に負えなくなって、担任に相談したら、病気の可能性もあると言われ驚きました。

思春期の春は、自律神経系の病気になりやすいと聞き、今は体調が良くなるよう、娘と一緒にいろいろな対策を試しています。

・夜はものすごく元気に

うちの娘は、朝起きるのは苦手で、午前中はゾンビ状態なのに、夜はものすごく元気。

そのため、寝付けないようで、症状が悪化しているように感じます。

学校に無理をしていっても、早退することも増え、次第に学校を休むことも増えました。

学校を休むと、昼夜逆転してしまい、本人もしんどいようで、今は病院にかかっています。

病気でも朝起きられるようにするための対策法

朝起きられない

中学生や高校生が、朝起きられないのが、病気のせいかもと思ったら、病院に行く前でも簡単にできる、対策法がいくつかあります。

病気で朝起きられない場合は、投薬を行うこともありますが、基本的には生活の見直しや工夫が必須です。

そこで、実際に病気で朝起きられない子供を持つ保護者に、効果があった対策法を聞いてみました。

・ストレスをためないような環境づくり

思春期ごろの子供が朝起きれないのは、起立性調節障害の可能性があると知ってから、ストレスをためないような環境づくりに努めています。

1番効果があったのは、「手をかけずに目をかける」ということです。子供のやることに口出しや手出しをせず、ある程度は見守り、許すようにしました。

やはり親からいろいろ言われるのはうざいと感じる時期ですから、うちの子にはこの方法が一番効果があったと思います。

・水分をしっかりとり、立つときはゆっくりと

娘は、まだ症状が出始めて間がなかったので、小児科に相談に行っても、薬を飲むほどではないと言われました。

そのため、いくつか生活する中での注意点を教えてもらいました。その中でも効果があったのが、経口補水液で水分をしっかりとること。

あと、座位から立つときは、頭を下げてゆっくりと立つようにすること。この2つにより、かなり症状が改善されてきたように感じます。

・無理やりにでも早寝させる

病気で朝起きれない子は、午前中ぐったりしていることも多いので、午後だけの活動だけでは疲れが溜まらず、夜になっても元気なことが多いです。

うちの娘もそうで、そのせいで夜更かしし、朝起きれない状況にさらに拍車をかけていました。

そのため、22時を過ぎたら家の照明を間接照明に変え、ヒーリングミュージックをかけ、アロマキャンドルを焚いたりして、眠くなる環境づくりに務めました。

娘だけでなく、家族のストレス解消にもつながるので、おすすめです。

・学校との連携が大事

朝起きれない、午前中はぐったり、体育は見学、休みがち…学校側からすれば、ただの問題児だったうちの息子。

病気が原因だって話しても、担任がなかなか理解してくれず、子供にとっては学校がストレスでしかなかったみたい。

ストレスは本当によくないから、診断書を書いてもらって、夫と共に何度か説明に通って、納得してもらえるまで1ヶ月半かかった。

その後、学校側からクラスメイトにも説明があり、周りから理解されたことで、息子もだいぶストレスがなくなったみたいで、体調も落ち着いてきた。

朝起きられない病気は理解されにくい

朝起きられない

中学生や高校生が、朝起きられないと聞くと、やはり一番に「怠慢」「甘え」といったことを思い浮かべる人が多いですよね。

朝起きられない病気は、高校生に至っては10人に1人程度発症するとも言われているのに、ほとんど知られていません。

そのため、理解されないことで余計ストレスが溜まり、症状が悪化することもよくあります。

そんな現況なので、保護者など、身近な人がきちんと病気のことを理解し、対策してあげることが、病気の改善にとても重要です。

また、朝起きられない病気は、小児科等で正しいアドバイスも受けることができるので、どうしようもない時は、医療機関を受診することも検討しましょう。